遊離脂肪酸とダイエット

たとえば、少し早めの歩行を1時間毎日続け、食事は今までとまったく同じ量にとどめていれば、1か月でちょうど1キロの脂肪が燃焼することになります。1年続ければ12キロに相当する脂肪がきれいに取り除かれる結果になります。なお、運動前には、習慣として、ブラックコーヒーか紅茶をいただくと良いでしょう。運動3。分前くらいに飲むブラックコーヒーや紅茶は、交感神経の働きを活発にし、脂肪を燃やしやすくするからです。交感神経が活発になると、脂肪などがより多く遊離脂肪酸に分解され、エネルギー製造工場のミトコンドリアという細胞が、この血液中の遊離脂肪酸を運動の時に燃料として燃やし、炭酸ガスと水に完全分解してくれるのです。ただし、あくまでもコーヒーや紅茶を飲むだけではなく、その後に運動をしてエネルギーを消費しないとだめなことをお忘れなく。

 

医師が数多くの薬剤の中から、患者さんの病態や症状や、病気の進行度などに合わせて最も適した薬を処方するように、運動指導者らが携わり、健康的に肥満を解消していくための運動処方もまた、生理学的根拠に基づいて運動の種類、運動強度(運動負荷)、運動頻度、運動持続時間を決めていく必要があります。仮に「何か運動を始めなさい」と指導された、5。歳過ぎの男性がいたとします。腹筋運動、腕立て伏せ、あるいはダンベル体操を開始し、息を止めて気張って運動したりすると、血圧が急に上がり、脳卒中や心筋梗塞などを誘発する可能性が出てきます。これらの望ましくない結果を避けるためにも、安全で効果的な肥満に対する運動処方を学ぶことが、運動許容範囲の小さい肥満者や運動不足の人たちにとっては、非常に重要になってきます。